梅を主軸とした複合経営確立する為の作目として、
2016年に着手した『さつまいも』栽培
複数種試した中で、個人として面白味を感じた
紫芋『パープルスイートロード』を
2017年に本格栽培しています。
生産目標量【300kg】で栽培着手し、
育成・収穫・販売を通じて感じた
【感想・課題・今後の目標】をレポートします。
壱. 『パープルスイートロード』 とは?
『パープルスィートロード』は、
独立行政法人農業技術研究機構作物研究所で育成後、
2004年に登録された品種です。
果実特徴としては、
◆形状 :錘紡形【大小サイズ共によく揃う】
◆大きさ:やや大きめ
◆外観 :皮色【綺麗な濃赤紫】
◆果肉 :アントシアニン色素を含む【紫色】
◆収量 :ベニアズマ比【125~175%】と多収
◆蒸し芋時:赤み強い紫色/肉質は【やや粉質】
◆食味 :さつまいも全般としては【並】だが、
紫芋の中では、充分な【良食味】
※ 上の画像をタッチすると、『べっぴんさん。』ページへ
弐. 2017【本格栽培】の経緯
当園では、『梅を主軸とした複合経営』確立のため、
梅栽培と競合しない色々な作目を模索しています。
2016年は、
7月【植え付け】~10月【収獲】の栽培体制で
『さつまいも』栽培に取り組みました。
イベント出店販売/地元商談会出展を通じて、
販売商品&商材として、可能性を確認しました。
◆出店販売商品 ⇒ 評価【まずまず】
◆商談商材 ⇒ 高評価『パープルスイートロード』
【無農薬】/【稀少な地場農産物】である点
◆商談した結果⇒ 2017年の【相対取引】を確立
以上の結果、2017年より
本格的な『パープルスイートロード』栽培
に至っています。
参. 栽培レポート【2017】
2016年栽培の
7月【苗植え】⇒10月【収穫】だった際の課題
◆夏場の水やり作業軽減
◆梅収穫作業との競合回避
を考慮して、
GW後より、80本のイモ苗を元に
根づき伸張した芽を切って【苗植え】する、
【苗増殖】を図りながら、約250本植栽しました。
2016商談会で取引成立してる、
【相対取引数:200kg程度】を意識して、
目標生産量【300kg】で栽培計画・育成しました。
5月上旬【初期植え】/5月下旬【2次植え】/
7月上旬【最終植え】の3回植栽で
合計250苗にして、栽培しています。
植栽時期を考慮して、2回に分けて収穫しました
◆9月上旬収穫:『弁慶まつり』出店販売を意識
◆11月上旬収穫:未収穫のモノを、寒くなる前に収穫
2017旬感句投稿【9句】
タッチすると、対象の旬感句へジャンプします
四. 各種データ分析
相対販売をするにあたり、
重量別に【独自に階級】を設けました。
全体のサイズ分布表としては、
各階級がほぼ一律の比率となっています。
植栽時期別にサイズ分布を見ると、
初期植栽したモノの方が、肥大率が高い傾向です。
その理由として、
隣接する畝植栽で栽培した為に、
後から植栽した苗は、先人苗に場を占有されて
充分に芽を伸張できなかったからだと感じています。
相対取引的には需要が少なく
売価の低い階級があるので、
収穫サイズも意識した栽培が望ましい…
と考えてます。
2016年に相対販売を確立した【取引先】との
取引開始時期が遅れてしまった事もあり、
取引予想量を大きく下回る【実績量】となってます。
本年より、加工原料として利用いただく取引先との
取引を確立した為、行き場のなかったモノの
出荷先として販売に至っています。
取引時期が遅れた事で、
12月迄貯蔵することになり、
寒気の影響から出荷対象外の【破棄する芋】を
大量発生させてしまってます。
11月収穫&3週間程度の予措を考慮すると、
寒気影響の【破棄芋】を作りかねないので、
10月収穫&11月販売を実現する
栽培体系の確立を図る必要がありそうです。
◆飲食店:取引階級が一律価格
◆加工原料:階級別の取引価格
の兼ね合いから、
【飲食店取引】の方が、高値取引となっています。
【飲食店】には【取引数量枠】が存在するので、
生産量アップを図った際には、
【加工原料】として取引いただく必要があります。
【加工原料】の取引先より、
本年取引数量以上に取引していただける
返答をいただてます。
取引階級には、【最適階級】が存在するため、
生産階級も意識した育成に努められたら…
と考えてます。
五. 課題・今後の目標
2017年の
紫芋本格栽培【生産量:約300kg】を通じて、
感じた、感想・課題を以下に記します。
◆ 必要経費に対して、収益性が高い作目
◆ いも苗の【根づき】以外は、自然放置できる手軽さ
◆ 収獲・洗浄作業の【効率アップ】が課題
◆ 12月以降の【破棄芋】発生を考慮して、
予措方法の改善/販売時期の調整が必要
◆ 収益を上げるには、最低限の果実肥大が必要
密植畝の【後植え苗】の課題解決が必要
◆ 梅との複合経営を考慮すると、
最大生産量枠【500kg以下】程度と想定
◆ 生産量を完全販売できる【取引先】の確立
以上の点を考慮して、
2018年以降も、紫芋栽培に努める所存です。
取引【飲食店】 冬季限定でメニュー提供
コメントをお書きください
EMI OKAZAKI (月曜日, 04 3月 2019 10:59)
農業経験はありませんがこのパープルスイートがとても気に入りました。根付き以外は自然放置でこのきれいな色の芋ができるのはとても不思議です。
実は先月沖縄旅行に行って紫芋のお菓子などを食べてみて栽培ができないかと検索していたところこのページにいきあたりました。
私は現在サイパン島に住んでいますが南国でもこのようなパープルスイートは栽培できますか?苗を輸出販売してもらえますか?返答よろしくお願い致します。
和×夢 nagomu farm (月曜日, 04 3月 2019 21:49)
コメントならびにお問い合せありがとうございます。
当園も『パープルスィート』の【紫】の色合いと栽培の手軽さを気に入って、2016年より栽培しています。
栽培自体は、個人的な主観として『サイパン』でも可能かと思われますが、当園では【苗】販売はしていませんので、ご希望にはそえられないです。
当園では、『ヤフーショッピング』でイモ苗を販売されてる業者さまより毎年【入手】しています。
輸出となると【検疫etc.】で難しいかと思いますが、一度そちら経由でお問い合せしてみてはどうでしょうか?
お力になれなくて申し訳ありません。
今後も機会がありましたら、当園HPに来ていただければ幸いです。
lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 00:00)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 00:02)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 01:55)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 04:06)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 04:08)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 04:52)
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