古来より日本では、
旧暦8月15日の夜月を
十五夜:『中秋の名月』と呼んで
お月見をする習慣があります。
黄蘗染めの薄い色、明るく淡い黄色を、
和色では『淡黄蘗:うすきはだ』と呼びます。
明るいのに、どこか儚げな名月の色を
イメージする和色『淡黄蘗』を、【秋色】と認定しました。
壱.『淡黄蘗』の雑学
『淡黄蘗:うすきはだ』とは、
『苅安【かりやす】』/『鬱金【うこん】』と並ぶ
黄染めの代表的な手法『黄蘗【きはだ】染め』の
薄い色を指します。
『黄蘗』とは、
山地に自生するミカン科の落葉高木で、
その樹皮が黄色いので【黄肌】⇒『黄蘗』の名が
ついたと言われています。
『黄蘗』の内側部分の煎汁と灰汁を用いる事で
鮮やかな黄色に染まります。
『黄蘗染め』は、奈良時代より知られており、
紙染めすると【防虫効果】があった事から、
写経/戸籍簿etc.に用いられました。
キハダ【黄蘗】の木
樹皮内側の染料として利用するところ
※出典:アースネットワーク 染料植物より
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弐. 『中秋の名月』の雑学
『お月見』とは、
月【主に満月】を眺めて楽しむ事です。
【観月:かんげつ】とも言われます。
日本における『お月見』は、
◆旧暦8月15日:十五夜
◆旧暦9月13日:九月十三夜 が【名月】とされてます。
【十五夜】は、『中秋の名月』と表現されます。
中秋とは、秋の中日【15日】を表します。
中秋の夜空は、
季節的に雲に隠れて見えない事も、しばしばあります。
◆月が隠れて見えない事を『無月【むげつ】』
◆中秋の夜に雨が降る事を『雨月【うげつ】』
と呼ばれます。
『十五夜の名月』=【満月】とは限りません。
旧暦8月15日【中日】の月を表すので、
【満月】でないこともしばしばあります。
【旧暦:【太陽太陰暦】を使用している事が、
1つの原因では…と考えられてます。
※出典:Wikipedia より抜粋
参. 『月』と『うさぎ』
昔から日本や中国では、
月の影の模様が、ウサギに見える事から、
『月にはウサギがいる』という伝承があります。
また、ウサギの横に見える影が【臼:うす】と言われ
日本では、餅つきしている姿と言われています。
※【餅つき】と【望月】とかけたという説もあります
【望月】は、満月を表します
日本では、
【月のウサギ】が飛鳥時代の曼荼羅に、描写されたモノが存在
※出典:Wikipediaより
四. 『月よりダンゴ?』
お月見では、ススキを飾って、
月見団子/里芋/枝豆/栗etc.を盛り
御酒を供えて月を眺められます。
最近では、
【ススキ&月見団子】でお月見するカタチで
簡略化されている事が多いと思われます。
【月見団子】に替わり
【月】/【ウサギ】をモチーフにした
『お月見デザート』がお菓子メーカー各社から
限定販売されてるようです。
個人的には、『モロゾフ』さんが販売してる
【お月見チーズケーキ】が気になってます。
※出典:『モロゾフ facebook page』 より
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:30)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:32)
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