2016『梅収穫作業』は、6月下旬で終了しました。
通常、梅収穫作業は【7月上旬】に終了して、
10日間の期間に【除草/柑橘の粗摘果】を終え、
『土用入り【7月下旬】』には、
『梅干し作業』をスタートさせます。
2016年は、梅収穫作業を終え、10日間が経過しました。
『梅雨明け』&『土用入り』していない状況ですが、
ボチボチ『梅干し作業』の準備をスタートさせています。
その前に【漬け梅2016】について、データ分析を行い、個人の見解を綴っています。
壱. 南高梅【漬け梅状況】
当園梅収穫数量の【9割以上】を占めている『南高梅』。
2016年生産量は、小玉傾向&不作傾向が叫ばれる中、
【昨年比:約97%】でまずまずの生産実績であった…と感じています。
2016年の出荷方針としては、
【早期熟期到来】/【JA加工出荷枠減少】の影響もあり、
【手取り収穫 < ネット収穫】のスタンスで、出荷振分を実践しました。
その結果、最終的に【昨年比:147%】の漬け梅数量となっています。
市場取引価格が、前年を大きく上回る【高価格】で販売取引することを聞き、
【漬け梅】重視の対応が、2016の農業経営にどう反映してくるか…
非常に関心深く見ています。
弐. 漬け梅南高 階級分布グラフ
ネット収穫【南高】2016 階級グラフ
当園の南高梅階級分布【2016】は、
例年と比較して、【1階級小さい】サイズ分布となっています。
個人的な見解として、
【3Lサイズ】は、『梅干し』作業をする上で【作業効率】&【収益性:ぶどまり】が
一番適している…と考えています。
その為、【3Lサイズ】以外の階級は、【出荷振分して漬け込みを控える】対応で
例年漬け込み調整をするように心がけています。
本年は、【3Lサイズ】と同等量の【2Lサイズ】が存在する作柄だった為、
例年と比較して、【2Lサイズ】の漬け込みを多めに実施している状況です。
10kg梅タルのタル詰め作業をする上で、【2Lサイズ】は粒数を多く取り扱う必要が
でてきます。
それだけ、【3Lサイズ】と比較して手数が必要で、時間を要する事につながります。
【3Lサイズ】主体とは言え、例年より大量にある【2Lサイズ】の現状。
『梅干し&タル詰め作業』にどのように影響するか…
かなり気になってる状況です。
参. 漬け梅南高 等級分布グラフ
当園の南高梅【漬け梅】は、
◆秀~良:チョーヤ完熟出荷と同等選別
◆格外 :病害果/軽微な生キズ/軽微な過熟果 etc.
◆捨て :大きな生キズ&過熟の酷いモノ
の3段階に選別しています。
さらに、【秀~良】については
高品質な梅干しを目指す為、【平坦園地の収穫果実のみ】漬け込みしています。
急傾斜地の【秀~良】果実については、
『チョーヤ完熟』を主体とする【加工原料出荷】で出荷振分しています。
また、【秀~良】の階級についても、
【3Lサイズ】主体で漬け込みを心がけ、
大玉果【4Lサイズ】や小玉果【Lサイズ】については、
【加工原料出荷】対応して漬け込まない努力をしています。
努力の結果もあり、【秀~良:2Lサイズ】については
漬け込みする対応をしてますが、ほぼ理想通りの漬け込み内容となっています。
【秀~良】/【格外】の漬け梅については、
それぞれの取引先の元へ納品することになっています。
2016【格外】については、もう少し選別徹底をすれば、
【加工原料出荷】調整しても、満足できる価格で販売取引できていたように感じます。
収獲時の【時間効率】/【雇用経費】etc.を考慮すると、
【加工原料出荷】は現実的に難しかったので、納得しています。
四.漬け梅期間に関する想い
漬け梅農家は、『梅干し作業』を理想的なスケジュールで作業終了させる事が、
それ以後の【施肥作業】/【剪定作業】の作業体系に大きく影響します。
個人的な想いとしては、
9月中旬頃までに『梅干し作業』を終わらせる事で、スムーズな作業スケジュールになる…
と思っています。
その為、その期間内に終了できる【漬け込み数量】に調整するようにしています。
特に、『土用干し』とよばれる土用期間【7月下旬~8月上旬】中の干し作業を
『効率良く、スムーズに干し回転できるか』を重要視しています。
本年は、7月上旬時点で『未だ梅雨明けしていない』状況です。
ただ、『梅雨の晴れ間』にも【真夏日】が続いている状況から、
干しスタートが直ぐに実施できるように、体制を整えておきたい…と考えています。
コメントをお書きください
lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:29)
1
lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:31)
1