


野や畑のあちこちに、
【黄色い花】と【綿毛】の風景を目にします。
【春】を身近に感じる存在の
『蒲公英:タンポポ』です。
平安時代の書物より、
【タンポポ】の記述がある
日本の春を代表する草花です。
タンポポの春の暖かさを感じる黄色を、和色で『蒲公英色』と表現されています。
そんな、タンポポ花色を表す和色『蒲公英色』を、【春色】と認定しました。
壱.『蒲公英色』の雑学
『蒲公英色』の色名は、
近年に誕生した比較的新しい色です。
和色【蒲公英色】のような
鮮やかな黄色までとはいきませんが、
『タンポポ』の花を利用する草木染め【たんぽぽ染め】
をすると、綺麗な『黄色』に染まります
【黄色の花びら】だけで煮詰めた煮汁を利用して
染める方が、綺麗な【黄色】に染まるようです。
詳しくは、
【能登川町総合文化情報センターのHP】を参照下さい。


弐. 『たんぽぽ』にまつわる雑学

蒲公英【たんぽぽ】は、キク科タンポポ属の総称です。
古くは、『ふじな』または『たな』の名で呼ばれてました。
平安初期の書物『本草和名【ほんぞうわみょう】』に、
その古名がが見られます。
【たんぽぽ】の語源については、諸説あります。
「たんぽぽの茎の両端を裂き、反り返らせる遊び」が、
日本伝統楽器の『鼓【つづみ】』に似ていることから、
江戸時代に『鼓草【ツヅミグサ】』と呼ばれました。
鼓を叩く小児語『タン・ポンポン』【擬音語】から…
という説が有力
【たんぽぽ】を表す英語
【dandelion:ダンディライオン】は、
フランス語で『ライオンの歯』を意味する
【ダン=ド=リオン】に由来してると言われます。
ギザギザの葉が、【ライオンの牙】を思わせる理由から
のようです。
【たんぽぽ】の花言葉は、
「神のお告げ」「愛の神託」「思わせぶり」etc.
綿毛のついた種を吹き飛ばして、
恋占いをしたことからきていると思われます。
※恋占いでは、【一息で全部吹き飛ばせると思いが叶う】
といわれます。


参. 在来種と帰化種の『たんぽぽ』
日本には、大きく分別して2種類の『たんぽぽ』があります。
壱. 在来種:カンサイタンポポ/カントウタンポポ/
シロバナタンポポ etc. およそ20種
弐. 帰化種:セイヨウタンポポ/アカミタンポポ etc.
明治時代以降にやってきたタンポポ
【在来種】と【帰化種】の見分け方は、
茎と花の付け目【総苞:そうほう】の形状で確認できます。
在来種:総苞部に反り返りがなくスッキリした形状【写真左】
帰化種:総苞部が大きく下に向かって反り返った形状【写真中央】
外来種【セイヨウタンポポ】の生命力が強く、
在来種が脅かされてる状況にあるようです。
日本の地方別に在来種が存在します。
関西地方には、『カンサイタンポポ』が生育しており、
一般的なモノより【一回り】小さいのが特徴です。
白花品種【シロバナタンポポ】は、在来種です。
以前は、西日本中心に生息してましたが、
近年は温暖化の影響もあり、北海道にも生育してるようです。
帰化種のタンポポは、一年通じて花を咲かす為、
夏以降の花は、ほぼ【帰化種】になります。




※出典:『タンポポ調査・西日本2010実行委員会』HPより
http://www.museum.tokushima-ec.ed.jp/ogawa/tanpopo/report/3-2-3.html
画像をクリックすると、対象ページにジャンプします。
四. 『たんぽぽ』の活用
『たんぽぽ』は、
古来より、ヨーロッパ/中東で、食用として利用されてます。
効能としては、
【葉】:冷え性の改善/疲労回復/整腸作用/利尿作用
女性ホルモン【エストロゲン】の取得 etc.
【根】:母乳の乳質向上/利尿作用/健胃・強肝作用
発毛・育毛作用 etc.
たんぽぽ茶:
◆葉を乾燥したモノをハーブティーのように、
ティーポットでエキスを抽出するような入れ方にする
◆ほうじ茶のような香ばしさ&ほんの少しの土の香り
たんぽぽコーヒー:
◆根をコーヒー豆のように焙煎してから、荒挽きの粉にした商品
◆コーヒーと違い、【ノンカフェイン】であるため、
リラックス効果目的や、妊婦の方向けに利用されている
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:13)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:15)
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