当園で生産する紫宝梅『ミスなでしこⓇ』の、
着果率推移を測定し、品種特性を確認してみようと
【Base N】に植栽してる原木を中心に『標本木』を
設定して、花の開花前より着果数を測定記録してます。
壱. 『ミスなでしこⓇ』1世代
紫宝梅『ミスなでしこⓇ』の原木と主力園地より2樹
弐. 『ミスなでしこⓇGT』 原木
参. 『パープルクィーン』
【Base N】の標本木と主力園地より1樹
四. 『南高梅』
【Base N】の標本木&『ミスなでしこⓇ』園地にある1樹
以上の少ない測定樹を設定して、『ミスなでしこⓇ』着果率推移の為だけに、
別途測定調査をしています。
【ガク落ち】が終わり、全幼果が確認できる生育状況に、定期観測を実施しました。
【3月末日時点】の着果率推移について以下に記します。
壱. Base N 標本木【4樹】
当園では、『ミスなでしこⓇ』&『ミスなでしこⓇGT』
の【原木】を、『Base N』の道路に面する場所に
植栽しています。
『ミスなでしこⓇ』の家系図を表現できるよう
『南高梅【雌しべ】』と『パープルクィーン【花粉】』の
『ミスなでしこⓇ』の父方/母方樹も植栽してます。
そんな道路に面する4本の【標本木:原木】を中心に
『ミスなでしこⓇ』や『パープルクィーン』の主力園地に
数本【測定樹】を設けて、着果率推移を測定してます。
4本の【標本木】については、
低樹齢なモノもあり、均一条件下での【着果推移】とは
いきませんが、判りやすい【標本木】として、
毎年着果率推移を測定して、作柄傾向を見出したい…
と考えています。
『ミスなでしこⓇ』と『南高梅』は、
基本【自家受粉】しない系統の梅ではありますが、
相互交配を図れた為か、両系統共に【高着果率】で推移
してることが、肉眼でも容易に確認できる状況です。
『ミスなでしこⓇ』と『花梅』の人工交配で誕生してる
『ミスなでしこⓇGT』は、
・【花梅】のDNAを引き継いでる
・まだ低樹齢である
そんな2つの要因から、極端に低い【着果率】となってます。
水転園地で、花の開花時期も早く、交配されてるようで
全体的に【高い着果率】である…と想定してます。
弐. 着果率推移【3.30】
3.30の現時点の着果率推移としては、
『ミスなでしこⓇ』と『南高梅』の2系統が、
ほぼ同じような【着果率推移】を見せています。
両系統の梅を【隣接植栽】してることで、
【相互交配】による【相乗効果】が生まれてる気がします。
『パープルクィーン』については、
【標本木】の着果状況に加え、
測定樹を設定してる園地が【山あい】である原因から
『ミスなでしこⓇ』&『南高梅』と比較して、
半分程度の【着果率】となってます。
『ミスなでしこⓇGT』の極端に低い【着果率】は、
色んな要因を想定しています。
ただ、一般の梅と比較して【花梅要素】が高い為、
【高着果率】は望めないモノと考えています。
通常の利用用途である【果実収穫】だけでない、
【観光用途】/【苗木販売】etc.といった、
新たな利用用途を、画策する必要がありそうです。
次回は、【1次生理落果】が落ち着く、
【4月下旬頃】を目途に、着果量測定を予定してます。
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:09)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:11)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:12)
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