梅の開花が終え、徐々に幼果が顔を出し始めています。
花びらが散った後、
【ガク】と呼ばれる花の根元部分が落ちる事で、
【幼果】が顔を出す感じになります。
通称【ガク落ち期】と呼ばれ、
幼果着果数が確認できる為、作柄予想を見る1つのタイミング
となっています。
本格的な防除作業を控え、【ガク落ち期】の園地巡回を実施しました。
本年は、生育が早いと感じてたので、予想以上に遅い【ガク落ち】です。
開花前【立春:2/4】に、対象樹の花芽数計測を実施し、
【春分:3/20】を迎えるにあたり、定期計測も実施しています。
上記2点の情報を基に『2016年梅作柄【ガク落ち期】』を、
個人的な見解で予想して、以下に記します。
壱. 開花期間中交配予想
2016年気象情報を基にして、ミツバチの訪花活動による
【交配度】を推測しています。
【満開期】突入前後の【2/11&14】のミツバチの訪花活動具合が、
2016年の梅の作柄を左右する…と個人予想しています。
2/14~2月末まで、気象的には交配好条件ではありませんでした…。
2月上旬より早期開花してる園地の状況は、
園地条件や植栽樹の樹勢etc.によって異なっており、作柄に大きく影響してそうです。
その仮説を意識しつつ、3/18に【ガク落ち期】の園地巡回を実施しました。
弐. 主要園地のガク落ち&作柄状況
主要10園地の【ガク落ち状況】と【園地全体の作柄状況】を、
それぞれ指数表示して数値化してみました。
平均数値は、
『【指数数値×植栽本数】の各園地数値合計÷植栽本数』
にて算出しています。
春分時期【3/18:金】時点の
ガク落ち状況:【1.7】:5段階指数
作柄指数 :【8.0】:10段階指数
ガク落ち状況としては、
一部園地で【幼果】の顔出しが早かったので、
全体的に生育状況は早め…と予想してました。
実際には、例年通りの【ガク落ち】状況なのでは…と
感じています。
特に、例年生育は遅いが本年の開花が早かった『岩田奥』が
例年通りの生育状況に戻ってきてる…と感じています。
開花期間に対して【ガク落ち】状況が非常に遅い状況です。
作柄状況としては、
植栽本数の多い園地の作柄指数が高い状況であるため、
平均数値は【8.0】と高い数値となってます。
まだ【ガク落ち始め】の『岩田奥』の作柄状況は、
幼果が余り出ておらず、実際は大きく変動する…
と思ってます。
開花が早く樹勢の良い園地は、いずれも高い着果状況で、
実際の平均値は、【7】前後である…と感じています。
いずれにしても、植栽本数の多い『岩田奥』の作柄が、
2016作柄【豊凶】に大きく影響しそうです。
参. 着果率推移表【ガク落ち期】
開花時期の【立春:2/4】に、
着果率推移の対象樹を設定し、花芽数を計測してます。
【春分:3/21】を迎えるにあたり
【ガク落ち期】の作柄調査として
【3/18】に園地巡回して数量計測を実施しました。
今回の傾向としては、
【南高梅】の着果数は、
【ガク落ち】が予想より遅い状況なので、
実際の【ガク落ち】時の着果率とは異なる。
もっと低い値である…と感じています。
本年傾向は、樹勢や樹齢による着果量のバラツキが
例年比で【非常に大きい】状況です…。
全体的な作柄としては、【例年より不作傾向】
だと感じています。
また、昨年比でも【不作傾向】と予想してます。
【小梅】の着果数は、
現時点で昨年と【ほぼ同率】の着果状況です。
ただ、一昨年の防除で【かいがら病】の影響があった
昨年と比べ、本年は回復してる状況を考慮すると、
昨年比で【不作傾向】だと感じています。
着果率推移は、一次生理落果期【穀雨:4/20】頃の
定期測定で、概算生産量が見えてくると思ってます。
ただ、その前【3月末頃】に
本当の【ガク落ち】着果数を測定し直すつもりです。
三栖地区、育成早場園地にて果実サイズ測定
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:05)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:07)
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:08)
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