当園で誕生した紫宝梅『ミスなでしこⓇ』。
そんな『ミスなでしこⓇ』と、花梅を掛け合わせて
誕生した品種が『ミスなでしこⓇ GT』になります。
花:なでしこ色の多弁花
果実:紫果皮の双子や三つ子着果
が特徴的な性質を持ちます。
商標登録を取得していた『ミスなでしこⓇ』ですが、
新たに誕生した『ミスなでしこⓇGT』で、品種登録申請する運びとなり、
3月18日に、品種登録出願を終えました。
『ミスなでしこⓇGT』についてご説明します。
壱. 『ミスなでしこⓇGT』とは?
※上の画像をクリックすると、説明ページにジャンプします
紀南地方で収穫する【南高】を主体とする梅品種は、
いずれも、【白色&5枚の単弁】が一般的です。
今回登録申請する『ミスなでしこⓇGT』は、
花梅【鹿児島紅梅】と人工交配して誕生させてる為、
【なでしこ色の多弁花】の控えめで主張する花をつけます。
また、多弁花で【めしべ】が多数存在する為、
交配条件により、【双子や三つ子】着果するのが特徴です。
紫宝梅『ミスなでしこⓇ』の特徴を継承してるので、
果皮が【梅紫色】で、収穫時期まで着果してる事も
生理落果してしまう『花梅』にない特徴です。
既に品種登録されている紫色の梅
『パープルクィーン』/『パープル南高』とは
全く違う【別物】であるため、県の協力支援を受け、
2015年より品種登録出願に向け、果実調査が
スタートしました。
弐. 品種登録出願
2015年【春】
品種登録出願に向け、準備がスタートしました。
・西牟婁振興局地域振興部農業振興課
・和歌山県果樹試験場うめ研究所
の行政機関のサポートにより、
『ミスなでしこⓇGT』の品種特性を実証・データ化する為、
1年がかりで、果実特性の証明資料が完成しました。
今回の【品種登録出願】にあわせ、
『ミスなでしこⓇGT』の育成権を、
先代より継承して、息子である自分が譲渡を受け、
【品種登録出願】する運びとなってます。
【品種登録】の出願資料は、スキル向上のため、
自分本人で作成するように努めました。
品種特性の証明データを折り込んで、資料作成を完成させ
関係機関を交えての最終確認を実施して、
3月18日に【品種登録出願】に至っています。
参. 品種登録に合わせて
2016年3月に【品種登録出願】をしても、
品種登録承認には、時間を要します。
品種登録承認までに様々な準備を進めてます。
・【原木】の明確化&植栽展示
・『ミスなでしこⓇGT』植栽園地の用意
・今後を見据えた苗木の育成
品種登録承認により、
当園で生まれた紫宝梅『ミスなでしこⓇ』は、
大きな称号を獲得すると考えています。
今後、青果物流通を進める上でも、【大きなプラス】に
なるとも感じています。
品種登録承認まで、2~3年。
・その期間で進められる準備
・登録承認後の、活用・展開方法etc.
ただ、【品種登録】が承認されてるだけ…
という結果にならない為、やるべき事は山積みです。
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lxbfYeaa (日曜日, 08 5月 2022 03:06)
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